通信研究会

機関誌 逓信「耀」 インタビュー

2011年10月号 国土交通大臣政務官 衆議院議員 津島恭一先生に聞く!

郵政改革特別委員会を振り返って


 ――4月12日に衆議院に郵政改革特別委員会の設置が決まってから、約4か月間実質的な審議が行われず、8月11日にようやく吊るしがおりて、12日実質的な審議かという時に、大臣の挨拶だけ行われて結果的には特別委員会での審議は行われず郵政改革法案は継続審査となりました。

 最終的に吊るしがおろされた。そこで想定外の事態に陥ってしまった。最初に郵政改革法案を提出した先の国会で、この郵政改革法案の審議の仕方として、この法案を総務委員会に付託される時には法案の中身の審議しかできない、いわゆる国政調査権が及ばないような形、つまり法案自体だけを審議する法案になってしまった。

 そうなると趣旨説明が終わらないうちに中身に入れないので、一つずつずれてしまったわけだ。法律の作り方として、吊るしがおりて法案が付託されれば、まず所管の大臣の所信があってそれに対して質疑をして、法案の中身に入っていくのが普通なのだ。国対の中ではまず大臣の所信、そして質疑をして、お経読み(趣旨説明)という三点セットを想定していたが、大臣の所信はできないことがわかり、いろいろと考えて8月12日に「大臣挨拶」という形にした。

 会期が迫っていたので、残念ながら今国会での成立は難しいと判断し、そこで次に繋げるためにどうしたらよいかということをいろいろ模索して、民主、自民、公明の三党六者による協議機関をつくることを提案させていただいた。