通信研究会

機関誌 逓信「耀」 シリーズ 「政策を問う」

2011年8月号 第25回 総務大臣政務官 参議院議員 森田高先生に聞く!

郵政改革法案成立に向け 燃え尽きる覚悟で!


 民間会社で郵政関係の会社ほど国民生活の安心・安全に貢献している会社は全く類例がない。その意味では東日本大震災の被災地において圧倒的な存在感を出せたと思う。

 自らも被災地にあって家を失い、家族の安否も分からない中で、局舎に寝泊りをし、あるいは局舎が駄目なら山間部の倉庫を借りて局舎や物流の拠点とした。その中で、寝食を忘れ被災者の行き先を探し、行き先が分かれば物流を途絶えさせまいと頑張られた。

 被災者が避難所に行けば、当然、郵便物、信書の転送が必要になる。郵便局会社と郵便事業会社が手分けして探し出したそれらの情報は行政にもフィードバックされている。郵政社員の皆さんの働きがあらゆるところで国民生活の安全・安心に役立ったと思う。自衛隊、消防がマスコミにも取り上げられるスーパースターであるならば、郵政の取り組みは地味だが、情報の入手とその伝達という非常に重要な役割を果たしている。このことは日本の誇りとして後世に伝えるべき話だと思う。頑張った人たちをこれから先、失望させないためにも、我々は郵政改革をきちっと進めなければならないと思っている。

 国民新党の我々は燃え尽きる覚悟で事に当たっている。可能性がある限り、最後の最後まで郵政改革法案の今国会会期内での成立を追いかけていきたい。政権第一党の民主党の中にも大勢同志はいる。こうした同志の良心に徹底的に働きかけて、今回こそ確実な結果を出したい。